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2006年7月15日、東京新宿歌舞伎町にある風林会館キャバレー跡地にて爆裂的に開催されたパーティー「歌舞伎町バクト」の事の始まりから、仕込みパーティー内容まで完全レポート!!!
text by 山辺圭司（Los Apson? / 時空pro.）
[Event Data]
specialoose presents バクト in 歌舞伎町@風林会館 2006.7.15 (sat) LIVE: WALTZ aka ALTZ DJ: NOBU (Future Terror, 357, Ghetto Love), CMT (濡れ牧場, GRASSROOTSTRIBE), HIKARU (Blast Head) PERFORMANCE: BABY-Q DECO: R TYPE L (OLEO＋R領域) LIGHTING: YAMACHANG (F.O.L) SOUND STYLING: HIRANYA ACCESS DRINK BAR: GRASS ROOTS FOOD: 健心流 めくるめく魅惑の夜の町、新宿歌舞伎町区役所通り。そこの一角に最近まで営業していたグランドキャバレー跡地がある。熱心なアンダーグラウンド・パーティー好きなら即座に大阪味園ビルでの出来事を思い起こすだろう。まさにそんなムードを醸し出すスポットが風林会館5階にあったのだっ！そこで繰り広げられる一夜限りのエンドレス・インナー・サマー祭りが、「爆裂都市」略して「バクト」なのでR！のりに乗ってるALTZのエディット専科変名WALTZが東京初上陸！見逃すな！そんでもってコントロールド・アジテイト・ドープ・マン！千葉フューチャーテラーのNOBU、BRC住人ド変態チャレンジミキサーCMT、フリースタイル・猫ニャーHIKARUがばっこンばっこンにみんなの妄想破裂融解＝フリー・ピーースを促します！東西和姦テロ・デコR TYPE L、ライティングにドリーミーぶっ飛びワールドを展開するYAMACHANG、それを更に乱反射させる試みBABY-Q、ドリンクバーに人間交差点GRASS ROOTS、地元新宿区役所通りLeeビルからウチらが何時もお世話になってる飲み屋、健心流のフードを用意してもらって用意準備万端です！あとは、一生懸命ハジけるだけなのだっ！！！！！！！！！
山辺圭司（Los Apson?）
バクト in 歌舞伎町@風林会館
Flashback Pixxxx ▼start
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「歌舞伎町バクト」開催の決定は、ひょんなところから持ちあがった。
うちらは週一で、高円寺にあるダンス・パフォーマンス・ユニット＝Baby-Q率いるヨウコちゃんの「ADULTのためのストレッチ教室」に通っているのだが、そこには、歳もジャンルも異なる人達がいろいろ集まって来まってくる。バンドマン／ベリー・ダンサー／呑み屋の人／料理人／レコ屋／レーベル・スタッフ／出版社の人／アート関係者／主婦／高円寺界隈のぷらぷらしてる人とかが毎週入り乱れ、毎回異なるバイブスに触れることが出来るオモチロイ会なのです。
そんな中にBLAST HEADのHIKARUくんの彼女、ミカちゃんも通っている。なんともポヤ〜っとした癒し系？の女性なのだが、そんなミカちゃんから「新宿歌舞伎町の文化事業みたいなので風林会館のキャバレー跡地借りれるみたいって社長言ってたよ〜」との発言をキャッチ。その話を聞いた我々は、即座にあの大阪味園ビルでBETALANDがやってたパーティー＝FLOWER OF LIFEに思いを馳せる。
味園ビル行ったことある人ならわかると思うが、サン・ラがライブやってても全然おかしくない感じの内装で、昭和の豊かな煌びやかさに満ちた空間を演出する現役グランド・キャバレー＝ユニバースの醸し出す雰囲気と、今は無き「マカオ」や「鶴の間」でやってたFLOWER OF LIFEが作り出すフリーダムな熱狂に直結フラッシュ・バックした!! あのイキきった状況を新宿歌舞伎町で出来るならぜひやりたい!!ってことで、ストレッチ後の呑み屋でも打ち合わせと称してさんざん盛り上がったな〜。言い出しっぺオーガナイザー＝ミカちゃん、味園ビルでCAFE-Qもやってたヨウコちゃん、ALTZ／BLAST HEAD／FLYING RHYTHMS等のA&Rを務めるラストラム佐藤、そしてオレっちでストレッチ後、居酒屋で散々酒を浴びながら、ちょびちょびズルズルと企画を練っていった。
影の安心サポートには、GRASSROOTSオーナーQくんが控えているので、呑み会議後は獣道のようにコースが出来上がっていて、最終的にはGRASSROOTSで更に心地よく音楽と酒で泥酔することになるのが、日課ならぬ週課になっていた。ストレッチに通ってるのはこれをする為？って思えるほどの充足状況が出来上がっちゃってたね、その時期。そんなある時、GRASSROOTSに居るとタイトルが降りてきたっ!! 何故か何処からか「爆裂都市」という言葉が、パっ！と脳内画像に立ちあがったのだっ!!「爆裂都市」＝「バーストシティー」＝「バクト」みたいな感じで、あっさりとガハハ！と笑いながら即決。出演者もいろいろ考えた結果、今自分等が一番見たい人選でいくことに。
ALTZのエディット専科＝WALTZのライブ。DJ陣は、千葉FUTURE TERRORのドン＝NOBU。妖怪化？している地獄／桃源郷系ミキサー＝CMT。全国をトビ回り、各地でうまいもん食いまくってるHIKARUで決まり。デコレイションは、FLOWER OF LIFEで毎回すげーデコ展開していたOLEOに頼むのは決めていた。OLEOに電話をすると、東京にいるR領域とやってるユニット＝R TYPE Lでやりたいとの事。風林会館かなり広いから、もちろんそれでOKだ。ライティングは、ブッ飛びレイザー・ビーム魔術師＝YAMACHANGにお願い。Baby-Qには、そのレーザーを更に乱反射させるパフォーマンスをしてもらう。風林会館にはPA／ドリンク関係とか何も無いので、そのへんの手配連絡に奔走した。PA関係どうしようと悩み中に、そーいえばDJのACKKYに聞いてたり、宇川くんのクラブ付きオフィスMixrooffice（2007年末に、惜しまれながらも一時閉鎖）のスピーカー鳴らしも手掛けているHIRANYA ACCESSに頼むことにした。ドリンク＆フード関係は、GRASSROOTSに仕切ってもらい、食べ物は会場からほど近い24時間やってる呑み屋＝健心流に用意してもらった。当日カウンター・バー付近混みすぎて食べ物売ってるの気付かなかった人が、ほとんどだったみたいで残念‥。おつまみセット（つくね／合鴨ロース／ツブ貝うま煮／水ナス／茶豆／谷中生姜※ここから三品選んでもらい一皿盛で提供）や健心流カレー、しらす飯など美味いもん沢山あったのに、それをお客さんに上手くナビ出来なかったのが「歌舞伎町バクト」での唯一の反省点かな。
仕込み、連絡事項、会場とのツメは、ほぼ済んだ。あとは、開催前日に会場の全面張り絨毯に重曹撒いて掃除機かけるだけだ。お掃除隊長は、ALTZのPV“boogie altz”でもニンマリ踊ってたBAKI3。キャバレーの重いイスをラストラムのスタッフに手伝ってもらい片付けた後、ギンギンに重曹を撒き（これが目に染みるんだっ！シーブリーズを目にさされたみたいっ！）ガンガンに掃除機をかける！かける！かける！ HIKARUくんが頭に手ぬぐい巻いて、いっしょうけんめい掃除機かけてる姿、なんか良かったなぁ〜。結局掃除は、開催当日の空が明るんで来る頃に終った。数時間後には、また会場入りだ…。
午後一に会場に入るとそこには、R TYPE Lの作り上げたDJ祭壇みたいなものが既に出現していた!!!
か、かっこいいいーーー!!! 廃材／竹／そこに既にあったモノ等で組み上げられた磁場変革デコ!!! 未完成ながら、既に壮絶な紋様パワーを発していて、しばし見とれてしまう。そうこうしている内に大量のスピーカーが到着。早く着ていた知り合いも巻き込んでの搬入。そして、バクト・シルク刷りポスターをお札のように会場に張り巡らし、全ての搬入が済み各部所のセッティングが終わり、出演者＆スタッフ揃い、サウンドチェック終った時点で遂に開場!!!
しばらく待ってもらっていたお客さん達が、CMTのド渋なDJで続々と入ってくる。入場してきたお客さんから「うわぁー!!!」って声が漏れるのを何度も耳にする。どうもその場の雰囲気に声を上げているらしい。嬉しーよねー、やっぱビックリしてもらうの!!! だって、オレもビックリして声漏らしたいもん!!! そうこうしてる間にCMTの選曲は更にズブズブ度を増してイキ、入場者じゃんじゃん増える中、オレやスタッフはゴミ拾い＆空きコップ片付け、喫煙場所へのお客さんの誘導に勤しんだ。
きたーーーっ！HIKARUの登場だ。クラウドを揺さぶるのが得意なHIKARUは快調にトバす!!! しばらくしてBaby-Qのダンス・パフォーマンスが絡んでいく。自分的には、ダンス・ミュージックとダンス・パフォーマンスって、けっこー危険な掛け合わせだと思っているのだが、そこは流石Baby-Q!!! 頭からすっぽり被った全身タイツにCDを体中に張り付けた衣装で踊っている姿は、ありえないフューチャリスティック感を演出!!! たぶん、何処に居るんだか何しに来たんだか一瞬分からなくなり、すっトンだ人続出してた瞬間だと思うよ!!!
そして、東京初上陸WALTZのライブだ。ALTZが、変態トロピカルな格好でキメ！、BAKI3バロックな女装でキメ！（BAKI3の姿、電源足りなくて、ちょっと見えにくかったんだよね〜。でも、マジ見えしてたらみんなBAD TRIP一直線だったかもな？？？）シンバルは連打するは、絶叫するは、すんごかったね〜〜〜。お客さんも含め、カンペキ＆パーペキにハッチャケちゃってました!!! それを引き継いだのがNOBU。その場の上がったテンションをググっと吸い上げ、ストイックにアジってイク様に痺れたぁ〜〜〜!!! いよっ！男前！
グリグリに盛り上がった後、会場に日が差し込み、お客さん達がデコの全貌を初めて実体を把握出来たBACK TO BACKタイムから、オレは緊張の糸も切れ、ほぼ記憶にございません…。次に気が付いた時には、会場帰り際にDJのケイヒンやShhhhh等とだべって、残ってたツブ貝や合鴨をウメーウメー言いながら頬張っていた時なんだよなぁ‥‥‥‥‥。
（SPECIALOOSE 02より抜粋エディット）
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