2016年にLOS APSON?がビビビっ!ときた作品の年間50選チャート!!!!!!!!!!!!!!!!

《21》pep laguarda & tapineria / brossa d'ahir

Discmedi Blau (ESP)


ゴングのデイヴィッド・アレンがマヨルカ島にてプロデュースしたスペインのヒッピー・フォークの名盤として認知されるペプ・ラグアルダの1st!!! いかにもなヒッピー桃源郷感満点で、こりゃ空気のような音楽でタマリマセン!!! こんな時代からこそ?ズッポシと浸ってほしい夢見の音楽世界!

《22》GILSON / LE MASSACRE DU PRINTEMPS

Disques Futura et Marge (FRA)


フランスの鬼才ピアニスト!ジェフ・ギルソンが1971年にリリースした「春の大虐殺」と題されたブッ飛び大怪作!!! もはやフリージャズか何かもわからない魔窟的なワールドに引き込まれる(ヒョエーーーっ!)、何度聴いても理解不能な?(だから何回も聴いてしまうんです!)奇々怪々音楽の決定版!!!

《23》RODOLFO ALCHOURRON / parabola

MELOPEA DISCOS (ARG)


当店的にはアルゼンチン・ロックや南米ファンタジック・サウンドの系譜に組みたい、この1976年オリジナル・リリースの「パラボラ」。アルゼンチンでしかありえない滋味溢れるマジカルなムード漂うソフト・プログレッシブな旋律を美しく奏でます。

《24》V.A. / JAMAICA JAZZ 1931-1962

FREMEAUX & ASSOCIES (FRA)


カリブ海にある島々の数々の名作を送り出してきた“ドック・レゲエ”ことブルーノ・ブルム選曲監修による、レゲエの国ジャマイカの、そのルーツ、スカ出現前までの録音を集めた驚きと喜びに満ちた3CD!!!

《25》LOS VAN VAN / Early Days 1970-1980

DISCO CARAMBA (JP)


ロックでサイケデリックでエクスペリメンタルなグルーヴ!キューバの国民的バンド、ロス・バン・バンの初期実験的トラックばかり20曲をコンパイル。

《26》Jordi Sabates / Tot l'enyor de dema

PICAP (ESP)


スペイン出身のトティ・ソレールとの共演でその存在を知ったジョルディ・サバテスによる、1976年作のこのアルバムの素晴らしき(ハイブリッド)バレアリックさ加減に感嘆!

《27》BARCELONA TRACTION / BARCELONA TRACTION

PICAP (ESP)


これを初聴きして、こりゃ高円寺バレアリックだべさぁ〜〜〜!(勝手にスミマセン)と歓喜の声を上げてしまった!アクロバティックなクロスオーバー・ラテン・フュージョンな風を吹かせます!

《28》MARIAN ANDERSON / NEGRO-SPIRITUALS 1924-1949

FREMEAUX & ASSOCIES (FRA)


黒人霊歌名唱!マリアン・アンダーソンによる張りのある絶唱をとくとご堪能あれっ!

《29》Ueno Takashi / Tea in the Guitara

majikick (JP)


京都府南部、山間の茶園にて即興的に行われたギター演奏、フィールド・レコーディングを中心に、編集・ミキシングを施し、再構成したサウンドスケープ。デレク・ベイリーやあおやままさしが好きなリスナーには是非とも接して頂きたい内容。

《30》TOTI SOLER / TRANSPARENCIES

Satelite K (ESP)


“カタラン・ギター”とまで讃えられる美しい響きのギターにとっぷりと浸ることのできる、2009年以降のソロ楽曲で編集された大推薦盤!!! 一音一音がじんわり染みてくる、高円寺バレアリック冬アイテムとして一推しの内容!!! 感動して泣いちゃっても知らないからねぇ〜♪


刻々と音楽を聴く状況が変化する様を肌身で感じつつ、飽和した現状をどう楽しんで行くか、乗り切って(サーフして)行くかを探った2016年でありました。飽和には更に快楽的な音エキスを投入し、バターのようにトロ〜〜〜リと溶かしたムードを注入した“仮想パラダイス”を目論んだ当店推奨の「高円寺バレアリック」アイテムは、ご確認頂けましたでしょうかっ!?

その代表的なリリースが、1位に選出したマーク・バロットによる2ndアルバムです。聴けば聴く程に虜になり、快楽ゾーンを抜けた先まで予感させる(?)、上質チルアウト・メランコリックなメモリアル作だと思います。

2位は、衝撃の黒潮の流れを認識できる、伝承が途絶えてしまった祭祀「久高島イザイホー」の最後の記録。これは、今後ゆっくり&じっくりと伝播(海外にも)していくべき音源。

3位は、15年ぶりのフルアルバムをリリースしたエニトクワ。こちらは、アンビエント/ドローンの領域を突破した祈りのようなバイブス。

4位は、アルゼンチン・ロックのプライベート・コア結晶名盤「KAMIKAZE」も再発された、スピネッタの未発表音源。あの声が拝める(聴ける)だけで至福。

5位は、ロングセラーを続け、高円寺ご近所の居酒屋でも評判の「I'm Just Like You: SLY'S STONE FLOWER 1969-70」。これはホント飽きない。酒がすすむね。

オリジナルジャケットで国内再発された6位のGRUPO LOS YOYIも快挙!DISCO CARAMBAの素晴らしい仕事です。

7位は、イビサ島で最初のチルアウト/ラウンジDJとして数々の伝説のビーチパーティーを繰り広げたホセ・パディーヤによる最新作。快楽指数マックスの要チェック作です!

アナログ音質の豊かさ、それに負けない内容の素晴らしさでターンテーブルを回す楽しみを実感させる8位の、ヴィンセント・ムーンのペルーをテーマにしたフィールド・レコーディング作も記憶に染み入る一枚。

9位のカタルーニャの牧歌アシッドフォーク重鎮!シサの2ndは、スパニッシュフォーク/ロック探索の入り口。ここから先のバレアリックに通ずる音道の彷徨いは、店主的にワクワクの連続でした!

10位は、思いがけない出会い(?)でハマった、ペルー出身のカナク・イ・エル・チグレの2nd。オルタナティヴ感と南米哀愁が解け合い、ユニークなエモーションを発露しています。

ちなみに、2016年の一番記憶に刷り込まれた一曲は、坂本慎太郎×VIDEOTAPEMUSICによる「バンコクの夜」12インチからの「夢で見た町」です。


P.S.:ロスアプソンの売れ筋アーティスト達、メルツバウヘア・スタイリスティックスうっど漫まん a.k.a. WOODMAN関連、GRUX関連、虹釜太郎関連、あおやままさし関連、「生き物万歳!」コーナー、SAMPLESS等は、当店の定番・特別枠扱いとなりますので、くまなくチェックをよろしくお願い致します!

(LOS APSON?店主・山辺圭司)
[2016.12.17.]