2019年にLOS APSON?がビビビっ!ときた作品の年間50選チャート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《21》ゑでぃまぁこん / 少女, ふわふわあい

pong-kong records (JP)


飼っていた猫、歩子(ポコ)ちゃんに捧げられた既に名曲の風格漂う「少女」と「ふわふわあい」をカップリングした2019年大マストの逸品!

《22》LOVE APPLE / LOVE APPLE

NUMERO (US)


ピアノ、ギター、ドラムのみのスカスカで簡素な演奏に、歌やコーラスがラブリーなムードを纏い出す、正にダイヤモンドの原石のような無骨さがタマらない一枚。

《23》戸張大輔 / ギター (LP+EP盤)

BUMBLEBEE (JP)


日本人としての民族性、それをも越境した古代からあるような普遍的なメロディー、ファンタジックな歌心、インナー・アンビエンスetc.と、密やかに音楽を楽しみ、心の滋養を取ることが出来る、お薬のような音世界。

《24》CARRE / EX NUNC

MGMD A ORG. (JP)


お茶っ葉の成分が水に溶け出す様をズームアップで眺めているような滋味溢れるサウンドイメージは、現代の粋センスを極めた街道をひた歩んでいるのではないでしょうか?

《25》TOOTS THIELEMANS, TONY MOTTOLA / TOOTS+HEART & SOUL

blue moon (ESP)


ジャズ〜ラテン〜ボサノヴァ〜スモーキー・ブルースがオンパレードのご機嫌な内容!

《26》杉林恭雄 / MIMIC WORKS

円盤 (JP)


「くじら」を率いる杉林恭雄が、くじら結成以前にやっていた電子音楽!

《27》EDUARDO ZURITA / Una Noche En El Candil

KUBANEY


ピーヒャラ・クンビアから魅惑のオルガン・ムード・ラテンまで最高過ぎて完全に骨抜きにされます!

《28》MAZOUNI / Un dandy en Exil, Algerie-France 1969-1983

BORN BAD (FRA)


フランスに移住したアルジェリア人たちが時代の空気を敏感に感じ取って作られた楽曲は、パンクでスタイリッシュ、サイケでダンディという二律背反が同居するクロスオーバーっぷりを発揮!

《29》Caterina Valente & Chet Baker / I'll Remember April+Bonus Track

blue moon (ESP)


耽溺甘美なウエストコースト・ジャズの名トランペッターのチェット・ベイカーと、数カ国語を操り様々なポピュラー音楽を歌いこなしたカテリーナ・ヴァレンテの共演作。聴けば聴くほどにハマってしまう爽やかながら魔力を秘めたオススメ盤!

《30》TOSHIFUMI HINATA / BROKEN BELIEF

MUSIC FROM MEMORY (NLD)


作曲家/アレンジャーの日向敏文が1985〜87年にリリースしたアルバムからセレクトされた楽曲集。こうやって聴いてみると確かに今の気分にピッタリなんですよね。


膨大な情報の海原の前に佇み、平成から令和へ、そして更に曖昧模糊とした現実を突き進む(?)2019年現在、皆様いかがお過ごしでしょうか? 大丈夫ですか! 大丈夫ですか! 飽和状態で思考が停止していませんかっ!?(自分にも言い聞かせています)

そんな状況下で当店は、なんとか25周年を迎えました。様々な時代の波をこうしてなんとか乗り越えて継続できたのも、偏にご愛顧頂いた賜物であります。誠にありがとうございます!

さてさて、そんな飽和海原をサーフした今年のロスアプソンは、こんな感じの年間ベストになりました。くまなくチェック吟味をよろしくお願い致します!

《1》フィンランド育ちのラティーノソウルシンガーという、ややこしい経歴を持つボビー・オローサ。トロける歌声にチカーノ・ライクなサウンドでメロメロになりました。ムード歌謡級の女々しい歌詞やエモーションも、娯楽を越えた癒しゾーンに誘う要素になっていますね。

《2》Warner Bros.からリリースされた二枚のアルバムからの名曲のデモ(アイヴァース本人は、「デモ音源がエネルギーも、ソウルも、ガッツも勝っていることが多い」と発言しています)や未発表音源を、先鋭的なセンスの作品をリリースする米RVNG Intl.が送り込んだ2019年度キーポイント作! 視野がグッと広がるような驚きの展開をみせたレーベル手腕の鮮やかさに拍手!

《3》いやはや、サーファーズオブロマンチカ単体のコンピレーションなのに、全然一つのバンドに聴こえない“とっちらかり方”が、やはりサーファーズオブロマンチカたる所以。時代を無視した明るい混沌(祭り)を即楽しみたいならこれしかない!

※P.S.:「SUN∞」発売を記念して、店主・山辺が頑張って(?)「SUN∞」だけでDJしているので、ぜひCDをお買い上げ頂き、聴き比べて頂ければ幸いです!
https://www.youtube.com/watch?v=uK2XMQkgna8

《4》このスポンティニアス・オーヴァースロウの再発を初めて聴いて、「調子っぱずれの美学」のホームラン級アイテムであることに狂喜! ロスアプソン2019年度ヘンテコ・リイシュー部門大賞です! Chocolate Industriesから2013年にリリースされた、リズムマシーンなどを導入したDIYソウル先走り名作コンピレーション「Personal Space」にも収録されていたバンドですね。

《5》何度聴いても心地よい涼風が吹いてくるエキゾチックAORの名盤。昨今のAORディグ・アイテムの最重要盤が、クリアーブルー・アナログLP盤で祝復刻です!

《6》多国籍なバラエティ感ある歌モノなのに、このフックもありながらサラッと心地よく聴けるフィーリングには、VIDEOTAPEMUSICの秘めたる力量をジワジワと感じました。スリップケースのキャッチーさから一転、プラスチックケース物体の渋い仕上がりのコントラストもユニークな作品!

《7》今年は、YOSHIRO広石が初めて作詞したという名曲過ぎる「それぞれの存在(Minority Pride)~Japanese Version~」を聴いて、何度も感動のガッツポーズをしました! これこそ、世の中に蔓延してほしい大名曲だと思います。ゼヒともチェックしてみてください!

《8》AOR~シティ・ポップ~フリーソウル~バレアリックともリンクする、1970年代~80年代の世界各国のレア盤やプライベートプレス盤から厳選されたナイス・ナンバーを収録した「AOR GLOBAL SOUNDS」シリーズの第四弾!!! 今回はディスコ/ブギー色も濃く、ウキウキ度アップで最高です!

《9》アンクル・オーが選曲監修を手掛ける審美眼がキラリと光るソウル・コンピレーション・シリーズ第四弾。珠玉ソウル満載の、ロスアプソン的2019年リスニングの指針となった豊穣オススメ盤! 名曲の伝承をスタイリッシュに提示。

《10》アンデルセンズの“つびー”こと小野崎清一によるアンデルセンズ結成以前の録音集なんですが、これがスゴイ! フラフラの旋律を歩みながらも妙な心地よさもある、ちょっとキちゃってる感じのワクワクが詰まったオススメCD。これから発掘が進みそうな「調子っぱずれの美学」の隠れ(?)名盤に認定!


※P.S.:ロスアプソンに入荷したDJ MIXものや、売れ筋アーティスト達のメルツバウヘア・スタイリスティックス(※今年は例外的にアナログLP盤が14位にエントリーされています!)、うっど漫まん a.k.a. WOODMAN関連、GRUX関連、虹釜太郎関連などは、当店の定番・特別枠扱いとなりますので、くまなくチェックをよろしくお願い致します!

(LOS APSON?店主・山辺圭司)
[2019.12.15.]